2012年3月18日日曜日

ベンチャー隊 「介護章」講習会

3月18日
ベンチャー隊スカウトは自由ヶ丘の金児荘
集会所をお借りして開催された千種地区の
技能章「介護章」講習会に参加しました。
今回は日本赤十字社愛知県支部からお二人
の指導員の方にお越し頂き指導頂きました。
開校式のセレモニーに続き、高齢者の理解。
ゴーグル、耳栓、重りの入った靴などの高齢者
擬似体験セットを装着し、高齢者の方がどのよう
な感覚なのかを擬似的に体験。高齢者の方の感覚、
気持を真の意味で本当に理解できたかどうかは、
分かりませんが、自分が体験させて頂いた事で、
少なくとも相手の事を考えるきっかけとなる、とても
とても貴重な体験をさせて頂きました。
体験の後、スカウト達は大変だった事、そこから、
どのような手助けが必要か考えました。
続いて、車椅子、杖歩行の際の介助の仕方。
車椅子の種類と特徴。車椅子の開き方(指を挟ま
ないよう)、乗る前の点検のポイント(タイヤの空気、
ブレーキ、シートの歪み、フットレストのガタ)。
ゆっくり押す事。階段や段差の降り方、昇り方。
実際に体験を通じて感じ、学びました。
杖歩行の介助では、杖の種類。2点歩行、3点歩行
など杖による歩行の仕方。階段を昇る時、降りに
よって介助の仕方を変える必要がある事を学びました。
視覚障害者の方を介助する際の注意点。アイマスク
をつけて介助される側、介助する側の両方を体験
する事で、声がけなどを通じて「視覚障害者の方が
頭の中で地図を描ける」ように介助する事が大切だと
学びました。今日学んだ事を忘れずに、もし、街で
視覚障害者の方が困っておられるのを見かけたら、
「何かお手伝いできることはありますか?」と勇気を
出して声がけしたいと思います。
昼食後は、食事摂取の過程と援助について。
食道と気道の構造を模型を使って学び、嚥下反射
についても教えて頂きました。ここでも、実際に
ヨーグルトを食べ、食べさせられてみて
食べやすい、飲みやすい姿勢は、椅子にきちんと
座り、少しだけ前かがみの姿勢が良いことを学びました。
更に、むせる事が多いと肺炎(嚥下性肺炎)になりやすい
事。お茶を飲んでむせる事が多い方は湯飲みを朝顔型
と呼ばれる浅いタイプにする事で顔が上向きになり難く
なり、改善する可能性がある事などを学びました。食事は
美味しく食べてもらう為にも、できるだけ自分で摂食できる
よう場合によってスプーンや握り食にするなどの工夫を
こらす事の必要性。介助者が口に運ぶ場合は食欲がわく
よう食べ物を見てもらいながら、嚥下しやすいよう同じ目線
の高さで、更に威圧感が少なくなるよう横から口に運ぶなど
の方法を教えて頂きました。
その後、災害時における避難所での支援について学ばせ
て頂きました。
介助、介護は、する人とされる人の「信頼関係」が大切。
その為には声を出してのコミュニケーションが必要。
そして、「その人ができる事まで介助者がするのではなく、
どんな事ができないのか?どんな事が不自由なのか?
を見極め、そこに手を貸してあげる」ことが本当の介助、
介護である事を学ぶ事ができました。
本日、75団から講習会に参加したスカウトは将来、看護師
を目指しています。今日の体験、学んだ知識、感じた事を
自分で更に深め、幅を広げていく事で夢の実現につなげ
て行って欲しいと思います。また、今日学ばせて頂いた
事は私達みんなが普段の生活をする中でも、とても役に
立ち、必要で大切な体験、知識でした。
ご指導頂きました日本赤十字社の指導員の方、本当に
貴重な機会、体験の場を与えて頂き誠に有り難うございました。
心より感謝申上げます。
また、講習会を設定頂きました千種地区の皆様も
有り難うございました。
本日参加の75団ベンチャー隊リーダーお疲れ様でした。